セミリタイアやFIREについて学ぶ

セミリタイア・FIRE

私がセミリタイアやFIREの概念を知った2019年から本格的にセミリタイア達成に向けて行動を開始しました。この記事では、FIREの基本から種類、実現に向けた方法、注意点までをまとめています。

この記事を読むとわかること:

  • FIREとは何か、なぜ注目されているのか
  • 種類ごとの違いと自分に合ったスタイル
  • 実現のために必要な準備とリスク回避のポイント

FIRE・・・Financial Independence Retire Early
早期退職のために経済的自立を目指すことを推奨する運動。積極的に貯蓄と投資を行い、一定の資産を築き、その利益で生活費を賄うことができる状態を目指し、働かずに自由な時間を増やすことを目指す考え方です

経済的自立が達成できると、必ずしも働く必要はなくなります。
そして、余暇、旅行、家族や友人と過ごす時間を増やすことができます。FIREでは、収入の大部分を節約し、贅沢な支出を最小限に抑えることが求められます。しかし、ちゃんと実行すれば、定年退職を迎える何年も前に、朝から晩まで働かなくても生活ができるようになります。

なぜセミリタイアやFIREが重要なのか?

私たちは人生の大半を仕事に費やします。しかし、本当に大切なのは「自由に使える時間」や「家族と過ごす時間」です。
セミリタイアやFIREは、ただ働かないための仕組みではなく、

  • お金の不安を減らす
  • 人生で大事にしたいことに時間を使えるようにする
  • 心身の健康を守る

といったメリットがあります。
つまり「経済的な自立」=「人生の選択肢を広げる力」と言えます。

私がセミリタイア(FIRE)を目指してた理由は次のとおりです。

セミリタイアとFIREの歴史は

FIREの歴史

FIREの起源と国際的な発展

  1. Your Money or Your Life(1992年)
    FIRE運動の考え方が最初に体系化された著作のひとつが、ヴィッキー・ロビン(Vicki Robin)とジョー・ドミンゲス(Joe Dominguez)による Your Money or Your Life(1992年)です。意図的な支出、貯蓄率を高めること、自分の価値観に沿った生活を送ることなどが提案されています。
  2. Early Retirement Extreme とブログ文化の台頭(2000年代)
    FIREのアイディアは、2000年代に入ってインターネット、特に個人のブログやフォーラムを通じて広まりました。たとえば Early Retirement Extreme(ジェイコブ・ランド・フィスカー著)などが極端な節約と貯蓄率の高さで注目を集めました。 Financial Samurai+1
    また、Mr. Money Mustache といったブログも、節約・投資を組み合わせて早期リタイアを志す人々のコミュニティを形成し、FIREを広めるきっかけとなりました。
  3. 4%ルール/安全な引き出し率の研究
    FIRE運動で「資産をどれだけ引き出して生活するか」の計算モデルとして「4%ルール」が重要な位置を占めています。これは、生活費を年間支出の25倍の資産として用意すれば、資産を無理なく取り崩しても長期間持つという考え方です。これにより、「貯蓄率」「必要資産の見積もり」「引退までに必要な年数」の計算が具体的になりました。
  4. メディアと社会の変化
    FIREの考え方はソーシャルメディア、ポッドキャスト、ブログ、YouTubeなどを通じて一般にも広まりつつあります。特にミレニアル世代(1980〜90年代生まれ)を中心に「人生・働き方を見直したい」「時間的自由を得たい」というニーズが高まりました。インターネットが普及するにつれて、実践者の具体例やシミュレーションを共有する動きも増え、FIREの実践可能性が可視化されてきています。

セミリタイアの歴史

大橋巨泉氏の「セミリタイア宣言」
日本では、タレントで司会者の大橋巨泉氏が1990年春に「セミリタイアします!」と宣言し、一線を退いて「第二の人生」を歩むスタイルを公表したことが知られています。これは日本におけるセミリタイアという概念が「一般に語られる」きっかけのひとつと見なされています。 小学館

芸能人や著名人の影響力
日本のメディアにおいて、芸能人が仕事を減らしたり引退したりするときに「セミリタイア」「セミリタイヤ」などの言葉が使われることがあります。たとえば芸能界では、大橋巨泉氏の他にも「FIRE達成」「早期引退」の志向を示す著名人の例が、ファンや一般人の間で注目されています。

個人・コミュニティレベルでの普及
ここ数年で、「FIRE」や「サイドFIRE」「Lean FIRE」などのスタイルが日本の個人ブログ、YouTube、SNSで頻繁に語られるようになりました。家計の見直しや投資、資産運用を通じて働く時間を減らす・自由時間を増やすことを志向する人が増えています。制度的な支援や税制の側面でまだ整っていない部分はあるものの、情報が共有されることで「可能性」として広く認知されてきています。

FIREの種類


Fat FIRELearn FIREBarista/Side FIRECoast FIRE
必要な資産小〜中
運用期間によって変動
節約しなくてよい極めて節約する適度でよいしなくてよい
労働しないしない週2~3フルタイム
FIREの種類

簡単にまとめると、

FatFIRE 十分な資産を準備し、完全にリタイヤし、以後労働はせず、節約もせず暮らしていく。

LearnFIRE  ある程度の資産を準備し、生活費を切り詰めていくことで、資産の取り崩しを極力を行わないで生活をしていく。労働はしない。

Barista/Side FIRE ある程度の資産を準備し、資産を取り崩しつつ、週2、3日程度の労働などを行い生活費をまかないながら、暮らす。節約は生活費と労働のバランスを考えてある程度必要。

Coast FIRE 必要資金は年齢による。老後に必要となる資産を運用により確保する。複利の力を利用することで若ければ若い人ほど達成目標額は低くて済む。いったん目標額を達成した後は、日々の生活費や贅沢費のためだけに労働する。運用資産は老後まで手をつけない。

セミリタイヤとFIREの主な違い

働き方

セミリタイアは部分的に働き続けることを前提としていますが、FIREは完全に仕事を辞めることを目指します。ただし、FIREには派生系がいくつもあります。Barista/Side FIREといったセミリタイアと近い、または同じような意味で使われる定義もあります。

経済的自立の方法

セミリタイアは働きながら収入を得るため、貯蓄や資産運用の必要性はFIREほど高くありません。FIREは主に資産運用による収益で生活するため、十分な資産が必要です

ライフスタイルの柔軟性

セミリタイアは働き方や収入源を柔軟に選べるため、生活の安定性が比較的高いです。FIREは資産運用のリスクを伴うため、経済的な変動に対する耐性が必要です

このように、セミリタイアとFIREはそれぞれ異なるアプローチで経済的自立と自由な生活を目指します。

セミリタイアやFIREのための貯蓄方法

セミリタイアやFIREを目指すなら、今すぐ貯蓄を始める必要があります。ここでは、そのためのヒントをいくつかご紹介します。

  • 毎月の収入と支出を把握する。
  • 把握した収入と支出から、少しづつ支出を抑えて貯蓄に回す金額を増やす。
  • 目標を設定する:快適な老後を過ごすために必要な貯蓄額を把握し、その目標に向かって努力する。

私が毎月の収入と支出を把握するためにやっていることは次のとおりです。

とにかく積極的に貯蓄する必要があります。大事なのは貯蓄率です。貯蓄率が高ければ高いほど、リタイアまでの年数は短くなります。

貯蓄率とリタイアまでの年数の相関グラフ


年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』より

セミリタイアやFIREのための投資

セミリタイアのための投資で覚えておくべき重要なことがいくつかあります。

何億という資金がなくてもセミリタイアは可能です。慎重に計画を立て、投資をすれば、予定より何年も早くリタイアすることができます。

しかし、どこにお金を投資すればよいのか、どのように判断すればよいのでしょうか。また、正しい判断ができるようにするにはどうすればよいのでしょうか。

ここでは、投資を始めるためのいくつかのヒントをご紹介します。

少しの金額から始める

投資は少額から始めましょう。

投資は規模の世界です。資金が拡大すればするほどその恩恵は大きくなります。ですが、株価の値動きに慣れていないのにまとまった金額をいきなり投資すると、株価が下がった時にメンタルをやられて投資を辞めてしまうリスクがあります。最初に色々な投資先を検討して始めるのはいいですが、いずれも少額から始めるのをお勧めします。

リスク許容度について考える

リスク許容度を考えましょう。これは、お金をどこに投資するかを決定するのに役立ちます。投資はあくまで余剰資金で行うのが原則です。ただし、その線引きは人によって大きく異なります。投資先の株価が下落している時でも冷静で居られるような金額で投資を行います。

ファイナンシャルプランナーの利用を検討する

ファイナンシャルプランナーの利用を検討することを考えてみます。自分が投資を最初に行い、興味を持ったのも知人に紹介してもらったファイナンシャルプランナーと話をしたことがきっかけです。

専門家が、あなたの状況に応じて必要な手助けをしてくれます。どういった視点が必要か分かるので、とりあえず相談してみるのがおすすめ。

注意点としては、無料の相談会などは,ほぼ100%保険や不動産投資などの商品への誘導が目的なので、有料での相談を行なっているファイナンシャルプランナーなどに相談するなどの見極めが大切です。

分散投資を忘れない

分散投資とは、株式、債券、不動産など、さまざまな種類の資産に投資することを意味します。分散投資をすることで資産全体の極端な増減を抑えることができ、それぞれにリスクヘッジができるようになります。

セミリタイアやFIREのための計画

経済的に大きな失敗をする可能性があるのは、計画を持たずに退職することです。退職後の生活を支えるためにどれくらいのお金が必要なのか、また、その収入をどのように得るのかを明確にしておくことが重要です。

しかし残念なことに、多くの人はセミリタイアやFIREの計画が曖昧だったり、仕事のストレスから目標達成前に退職してしまったりしています。

前もって計画を立て、コツコツ行動していけば、セミリタイアやFIREは可能ですし、モチベーション維持にも繋がります。

セミリタイアやFIREで避けるべき失敗

老後の生活設計を考えるとき、考えるべきことはたくさんあります。

でも、セミリタイアやFIREを目指すと、さらに考えなければならないことがあります。ここでは、セミリタイアやFIREを計画をする際やってしまうミスと、それを避けるための方法をまとめてみます。

これらの踏まえてセミリタイア(FIRE)を達成すべく、ブログを書いています。

資産状況についてはこちらから

資産額
「資産額」の記事一覧です。

セミリタイア関係の記事はこちらから

セミリタイア・FIRE
「セミリタイア・FIRE」の記事一覧です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました