こんにちは、セミリタイア生活を送るろきむらです。今日は、私の経験をもとに「セミリタイアの現実」についてお話しします。2024年3月末、38歳で約7000万円の資産を持ってセミリタイアした私。しかし、理想と現実のギャップに直面し、今「無職」という思わぬ状況に。その経緯と葛藤、そして学びを率直にシェアしたいと思います。
1. セミリタイアから無職へ:予想外の展開
私がセミリタイアを決意したのは、フルタイムの仕事があまりにも忙しく、転職活動をする余裕すらなかったからです。当初は転職も視野に入れていましたが、特に興味を引かれる仕事が見つからず、パートタイムでもいいかなと考えるようになりました。
そんな中、大きな転機が訪れました
- 退職金が入り、金銭的に余裕が出た
- 今年の4月や5月には相場が好調で、総資産も順調に増えていた
- 「ずっと働いてきたし、急いで働く必要はないのでは?」という考えが自然に湧いてた
振り返ってみれば、これまでの人生は常に働くことが前提でした。仕事を辞めること自体が不安だったはずが、実際に無職になってみると、意外にもおだやかな気持ちで毎日を過ごしています。資産の増加が、こうした心の安定を支えているのは間違いありません。
そして、「1ヶ月くらい休むか」と始めた無職生活が、気づけば約半年ほど経過しています。
2. 無職生活の光と影
明るい面:自由な時間の魅力
正直に言うと、無職生活には天国のような側面があります
- 目覚まし時計に叩き起こされることなく、自然に目覚める
- 会社の締め切りに追われることもなければ、イライラする相談も無意味な会議もない
- 図書館で好きなだけ本を借りて読んだり、カフェでブログを書いたり、庭の草むしりをしたり、好きなことができる
暗い面:内なる葛藤
しかし、自由な時間にはダークサイドもあります
- 燃え尽き症候群:激務から解放されたことで、何もする気が起きずぼーっとする時間が増えた
- 自己否定と自己肯定の間での葛藤:「このままでいいのか?」「いや、人生これでいいんだ」と、毎日グルグル回る思考
この「自分探し」が、思った以上に精神的に堪える時間となりました。
3. 時間を持て余すパラドックス
ここで、驚くべき告白をします。時間がありすぎて、何もできなくなってしまったのです。24時間すべてが自由なのに、何も成し遂げられない。この状況を引き起こす要因はいくつかあります
- 選択肢の多さ:「何をしようか」と考え始めると、あれもこれもと思いつき、結局何も選べなくなる
- モチベーションの低下:「しなければいけない」という外的圧力がなくなり、内発的動機づけも弱まる
- 快適さのわな:新しいことを始めるのはめんどくさく、現状のぬるま湯から抜け出すのが難しい
日々の生活は、こんな感じです
朝は起きて、お散歩。そして朝食を作って子供達をお見送り。その後は「今日こそ何かやろう」と思うんですが、SNSやYouTubeを見ていたら気づけば昼。「まぁ、午後からがんばればいいや」といって…結局、夜になっても何も進んでいない。
こんな日々が続くと、罪悪感に押しつぶされそうになります。この状況を打破しようと、いろいろ試行錯誤している最中です。
4. 無職期間を「必要な休養」と捉え直す
ここで、視点を少し変えてみます。この無職期間は、実は必要な「休養」だったのかもしれません。
思い返せば、前の会社での生活は本当に過酷でした
- 朝早くから夜遅くまで、休日出勤も当たり前
- 部署移動により過酷な職場になり、半年が経つころにセミリタイアを決意
- 元々は3年後か4年後の予定だったセミリタイアを、前倒しで決行
いざ仕事を辞めてみると、すぐには回復できませんでした。激務からのいきなりの仕事ゼロの生活に、慣れるのに時間がかかったのです。
しかし、少しずつ変化は現れ始めています
- 家計簿をつけ始めた
- 配当金の計算など、セミリタイアに向けた準備を再開
- 家のワックス塗りなど、身の回りのことができるようになった
そして最近になって、ようやく「仕事」について考えられるようになりました。「本当にやりたいことは何か?」「どんな生き方が自分らしいのか?」。そんなことをより深く考えるようになりました。この「休養期間」があったからこそ、立ち止まって考えることができたのだと思います。
5. 無職からの再出発:現実と向き合う
さて、ここからが本当の勝負です。無職からの再出発、言うは易し行うは難しですが、少しずつ動き始めています
仕事探しの現状
- ハローワークで求人を眺める程度から始める
- 在宅ワークの仕事を中心に探しているが、競争率が高く、なかなか門戸が開かない
- 書類選考で落とされる経験も
新たな挑戦
- 近場のパートタイムも視野に入れ始める
- 人との交流があるような仕事や、体を動かせる仕事を検討中
- 新しいスキルの習得にも挑戦:
- デジタルマーケティングや生成AIの基礎をオンライン講座で学習
- ファイナンシャルプランナーの勉強を開始
「このまま仕事は見つからないんじゃないか」「もう社会から必要とされていないんじゃないか」と落ち込むこともありますが、自分のペースで前に進もうと努力しています。
おわりに
セミリタイア生活は、マイナスをゼロに戻すものであって、楽園ではありません。
セミリタイア生活は、予想外の課題と向き合う日々ですが、同時に自己を見つめ直す貴重な時間でもあります。これからも、等身大の経験をお伝えしていきます。
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